平屋を建てる私達。
階段が無いというメリットもありますが、縦の空間のメリハリがないというデメリットもあります。
平屋に二の足を踏んでいた私達に、住友林業の設計士さんは平屋を提案していただき、縦の空間のメリハリが無いことへの解決方法が小上がり和室でした。
小上がりの空間を作るだけで、お子さんがそこからジャンプしたり、立体感のある空間を楽しめますよ。
お子さんが小さいうちは階段よりも一段しかない小上がりの方が安心です。
この提案をいただいたことで、私達は平屋を建てる決心をしました。
小上がり和室を作るから、平屋を建てると踏み切れたと言っても過言ではありません。
今回はそんな小上がり和室について検討した内容を紹介します。
目次
リビングに小上がり和室…使い方は?
流行りの小上がり和室(畳コーナー)ですが、どの様な使い方があるのでしょうか?
私達が魅力的に感じた使用方法を紹介します。
子育てスペース
子供が赤ちゃんの場合、オムツを変えるスペースとして重宝します。
床よりも高いから、ホコリの心配とかは少ないね。
ただ寝返りできるようになったら、転落しないように注意が必要!
その他にも子供のおもちゃを広げて遊べるスペースとして活躍します。
私達は賃貸だとLDKに子供のおもちゃの境界線がなく、おもちゃがどんどん侵食してきていたので、ゾーニングできる小上がり和室は非常に魅力的でした。
ちょっとしたスペース
疲れた時にゴロッと横になれるスペースやヨガ・ストレッチ、洗濯物を畳む等ちょっとしたことをできて、かつ緩やかにリビングと仕切られている空間として活用できます。
よくある後悔・失敗は?
続いてよくある後悔・失敗を紹介します。
リビングが狭くなる
LDK内に小上がりの和室を配置する場合、場所次第では圧迫感が生まれてしまいます。
なので小上がり和室はLDK内に配置というよりも、LDKにプラスアルファの空間として配置すると圧迫感を感じません。
老後に使用しなくなる
緩やかに仕切られた空間である小上がり和室、段差もあることから老後は使用しなくなる空間になることが心配されます。
老後とまで言わなくても、子供の遊びスペースとして使用する場合、子供がおもちゃで遊ばない年齢になった時点で使用しない空間になる可能性もあります。
子供が大きくなったら使わなくなる可能性は否めない…
後悔しない小上がり和室を作りたい!
冒頭に記載したとおり、小上がり和室があるから平屋へ踏み切れた私達。
小上がり和室は失敗したくない空間でした。
よくある後悔で挙げられた一つである圧迫感については、設計士さんの意向もあり最初からプラスアルファの空間だったのでクリアです。
もう一つ、子供が大きくなってから使用しなくなる可能性については否めません。
なのでひと工夫を加えて、遊ばなくなっても使用頻度が高くなる小上がり和室を考えました。
広さは何畳?
まずは小上がり和室の広さについてです。
よくある広さは3畳から4.5畳が多いです。
他メーカーでしたが、実邸見学の際、3畳の小上がり畳コーナー+収納で兄弟で仲良く遊んでいるお宅がありました。
遊ぶスペースは3畳あれば十分!
設計士さんおすすめの高さは20cm
小上がりの高さは高すぎず、低すぎずで20cmを強くすすめます。
建築基準法によると、一般住宅の場合の階段寸法は蹴上23cm以下、踏面15cm以上と定められています。
この蹴上が段差にあたり、23cm以下にしなければなりません。
小上がりも一つの階段と考えると、こちらの基準に準拠した方が良いでしょう。
床下に収納は作れない!
小上がり和室に期待されることの一つに、収納があります。
収納とする場合は段差が30cm程必要となり、先述した階段としての推奨の蹴上よりも高くなってしまい、使い勝手の悪い小上がり和室になってしまう可能性があります。
小上がり和室の床へ収納は期待しないで下さい。
平屋なので収納量がとにかく心配ではありましたが、小上がり和室の使い勝手を優先して床を収納とすることはあきらめました。
現在のプランは?
リビング接続として、4マス×3マスの6畳分のスペースがあります。
この空間の縛りとしては、北側の壁に窓を設置して南北につうつうの空間とすることでリビングの風通りをよくするということ、またリビングエアコンの風が来るかわからないので、将来用にエアコン設置用のスリーブとコンセントを用意するということです。
提案されている小上がり和室は?
現在の提案では、この4マス×3マスの空間の使用方法として、3マス×3マスの4.5畳の畳スペース、壁際に吊り押入れの収納がある提案です。
ただこの吊押入れが高額オプションです。
吊っているおかげで下に窓を設置できるのですが、高額なのはそのせいでしょうか?
減額の仕分け対象となりました。
ただこの吊押入れを無くした場合、残ってしまうのは6畳のスペースです。
さすがに小上がり6畳の畳コーナーは贅沢すぎる…
スタディーコーナーについて
ここで一旦小上がり和室から離れて、現在提案されているスタディーコーナーについてです。
私達はリビングにスタディーコーナーを希望していました。
子供はまだ幼稚園児なので、当面は親のパソコンコーナーとして使用する予定です。
ただこの形の場合椅子を使用することによりLDK部分の動線が悪くなってしまいます。
また、スタディーコーナーの前面が壁というのも圧迫感を感じます。
そこで小上がり和室とスタディーコーナーのお互いのデメリットを解消し、空間を有効利用するため小上がり畳コーナーとスタディーコーナーをコラボレーションさせることにしました。
設計士さんにお願いしたプラン
お互いのデメリットを解消するために設計士さんにお願いしたプランはこちらです。
これだけだと何がなにやらですよね。
まずは下から上方向(リビングから小上がり和室)を見たマイホームデザイナーのイメージです。
続いて上から下方向(小上がり和室からリビング)を見たイメージ画像です。
スタディーコーナーの前を壁にするのではなく、リビングとすることで視線を上げた時に外の景色が見えるようにしました。
また、小上がりの畳部分は掘りごたつ形式で、そのまま椅子として活用できます。
この場合の小上がり部分がそのままスタディーコーナーの椅子として使用されるので、高さが40cm程必要になります。
そこで一つの段差は20cmのまま、2段とすることで椅子の高さである40cmまで上げることにしました。
この形とすることで、子供がおもちゃで遊ばない年齢になったとしても、小上がりの畳部分は最低でもスタディーコーナーの椅子として活用することができます。
まとめ
今回は私達が平屋へと踏み切れた理由でもある、小上がり和室について私達が検討した内容と決定したプランについてまとめています。
当面は子供のおもちゃを広げるスペースとして期待して小上がり和室の畳部分の広さは3畳とし、スタディーコーナーと合体させることで畳部分を掘りごたつの様な形で仕上げてもらうことにしました。
設計士さんのおすすめの小上がりの高さは20cmだったので、椅子の高さである40cmまで2段分の階段の様な形としています。
これによって当面は小上がり和室を利用しなくなる機会はなくなりそうです!
今回はここまでとさせていただきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
子供も階段が好きだし、一軒家と言えば二階建てな気が…