ブログにお越しいただき、ありがとうございます!
このブログは住友林業で平屋を建てることとした私達が、これから家を建てる皆様に知っていただきたいという思いから始めたブログです。
今回の記事は家造りとは少し離れて、ハウスメーカー選びの過程で学んだ、ルーツを辿るとセキスイハイムと積水ハウスともう1社同根ハウスメーカーがあったという話を紹介します。
目次
セキスイハイムと積水ハウス?
ハウスメーカーを検討する中で、出会う方も多いセキスイハイムと積水ハウス。
最初から区別がつく方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか?
最初にセキスイハイムと積水ハウスのルーツについて紹介します。
まずどちらも元は積水化学工業で、先に誕生したのは積水ハウスです。
1960年3月に積水化学工業株式会社にハウス事業部が設置され、同年8月にハウス事業部を母体とした、積水ハウス産業株式会社が設立されました。
この間僅か数ヶ月、すごいスピード感です。
ちなみに積水ハウスの1960年に誕生という数字、大和ハウス(1947年)、住友林業(1948年)、ヤマダホームズ(1951年)に続いて4番目です。
そして積水ハウス、ハウスメーカーとして大成功を収めます。
そんな大成功した積水ハウスを見て、積水化学工業は金の卵を逃したのかと思いきや、負けじと1971年に再び住宅事業を立ち上げます。
それが現在のセキスイハイムです。
さすが大企業、セキスイハイムも見事成功します。
セキスイハイムは現在も積水化学グループで、住宅カンパニーは積水化学の一つの事業として決算も積水化学グループとして連結しています。
積水ハウスは既に独立しているため、独自で決算発表を行っています。
ただ意外にも?積水ハウスの大株主に未だ積水化学は名を連ねています。
以上、積水ハウスとセキスイハイムは若干の資本関係はあるものの、現在は完全に別会社です。
積水化学のルーツは?
現在は別会社となった積水ハウスとセキスイハイム、発祥は同じ積水化学でした。
積水化学の設立は1947年ですが、いきなり誕生したわけではありません。
積水化学工業は「日窒コンツェルン」という財閥が母体です。
日窒コンツェルン?
日窒コンツェルンとは、日本窒素肥料(チッソ)を中心とした財閥です。
戦後の財閥解体で解体されてしまいましたが、昭和初期に急成長した財閥です。
財閥って三菱、三井、住友、安田以外にもあったんだ…!
解体された財閥は4大財閥に加えて日窒コンツェルン等の11財閥が解体されています。それらを合わせて15大財閥と言われています。
この日窒コンツェルンの構成企業に現在も残っている会社として、信越化学、積水化学工業、旭化成等、超大手企業が挙げられます。
日窒コンツェルンの母体はチッソですが、水俣病で有名になってしまったものの、現在もJNCという会社に事業を継承しており、大手化学メーカーで現在も残っています。
セキスイハイム、積水ハウスとルーツが同じハウスメーカーは○○○○ハウス!
半ば答えを言ってしまったような形にはなってしまっていますが、セキスイハイム、積水ハウスの母体である積水化学工業。
積水化学工業自体は財閥解体後の1947年に設立ですが、その母体は日窒コンツェルンです。
この日窒コンツェルン、信越化学等の投資をしている人にとっては超有名企業ばかりで構成されていますが、その構成企業の中に旭化成もあります。
旭化成も超大手化学メーカーですが、旭化成ホームズという住宅事業もあります。
そうです、つまりセキスイハイム、積水ハウスとヘーベルハウスは同根ハウスメーカーです。
まとめ
今回は家造りを検討されている中で有名な積水ハウス、セキスイハイムのルーツに加えて、実はもう1社同根企業があるという紹介記事でした。
その企業とは旭化成を母体とする、ヘーベルハウスです。
戦後の財閥解体により、世界的化学メーカーがわけられてしまったことによる日本の経済的影響はわかりかねますが、この解体によりハウスメーカーが3社生まれたとも言えます。
解体のされ方次第では、この中からハウスメーカーは一つしか生まれなかったかもしれません。
そういった意味では、私達に選択肢を増やしてくれたと言っても過言ではありません。
今回はここまでとさせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
どっちがどっち?